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電脳密林の商業事情

 [よりぬき書き付け帳] 2006-11-21 22:39 

 さきほど、某巨大インターネット・ショッピングサイトから一通のメールが届いた。
 先日注文したある商品の一方的なキャンセルメールだ。


平素は、○○(サイト名)をご利用いただき、ありがとうございます。

誠に恐れ入りますが、お客様よりご注文いただきました以下の商品につきまして、大変残念なご報告がございます。

『××(商品名)』

こちらの商品に関しましては人気商品のため注文が殺到し、スタッフ一同在庫の確保に努めましたが、現時点ではお客様にお届けするための商品の在庫確保が困難である見込みとなりました。そのため、誠に勝手ながらお客様のご注文よりキャンセルさせていただきました。数々の小売店のなかからあえて○○(サイト名)をお選びいただきましたにもかかわらず、お客様のご期待に背くお知らせとなりましたことを、深くお詫び申し上げます。

今回のキャンセルに関しまして、お客様に大変ご迷惑をおかけしましたことを、改めてお詫び申し上げます。当サイトでは、在庫の確保につきましては細心の注意を払っておりますが、今回このような事態が発生したことを重く受け止め、お客様の信頼を回復できるよう、今後のサービスの改善に努めて参りますので、なにとぞご理解の上、今後とも○○(サイト名)をご愛顧くださいますようお願い致します。

○○(サイト名)のまたのご利用をお待ちしております。

誠に申し訳ございませんが、こちらのEメールは配信専用のアドレスとなっておりますためお問い合わせ等のメッセージを受け付けることができません。お問い合わせの場合は、下記のURLからカスタマーサービスにEメールでお問い合わせください。

http://www.------.co.jp/contact-us/


○○(サイト名)カスタマーサービス
http://www.------.co.jp
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 この商品は、私が注文した時点において「売り切れ」表示はされていなかった。
 つまり、表面上は在庫が潤沢であるように見せかけ、実際は在庫の残量予測をしないまま注文を受け続けていたのだ。そこが最大の問題である。
 この問題は、このサイトのみならず、インターネット上のショッピングサイトのどこでも起こりうる問題だ。


 インターネットの普及で、無店舗・無在庫による販売が主流になっている。
 小売業者はショッピングサイトを運営し、在庫管理は卸売業者に一括委託する。
 ショッピングサイトに来た注文を受け販売業者は、卸売業者に発注をかけ、小売業者の許に届くと、それを箱詰めして宅配便業者に手渡せば取引終了。

 小売業者は、ショッピングサイトの運営と箱詰め・発送を行うだけでいい。
 売れる商品のみ仕入れればいいとあって、不良在庫を抱える心配が無い。
 しかも、店舗を持たないから人件費もかからず、最低一人で始められるとあって、近年急速に普及している販売形態だ。


 しかしながら、この販売形態には非常に大きな問題点がある。
 小売業者の本来持っているはずの倉庫部分を、完全に卸売業者に委託している点だ。
 以前までの小売業者ならば、常に一定数の在庫を倉庫に抱え、もしもその在庫の全てが捌けたならば、一時的に注文受付を停止し、卸売業者に再発注をかける事ができた。
 だが、先述のような販売形態では、卸売業者に在庫がある事が前提で販売が進められるため、卸売業者が在庫枯渇した場合に迅速な対応を取る事ができない。
 これは非常に怖い。


 今回、この問題は大手サイトで発覚したが、これはほんの氷山の一角であり、中小サイトでも頻発している問題ではないか。
 たまたま公にならなかっただけで、日々起こっていてもおかしくない。

 インターネットショッピングは、セキュリティの面がよく問題視される。
 だが、今後は在庫管理の面も問題視すべきであろう。


 [どうでもいい追記。]
 私の受け取ったメールを擬人化してみる。

 何千万も借金を抱える債務者が、金策をしたと見せかけて
 A:「ごめんね、頑張ったんだけどね、100円しか集められなかったの……」
 B:「はあ、100円?!本当に頑張ったのか?」

 A:「うん。でもね、この100円は違う人に返さなきゃなんないの」
 B「そんなの俺に言うな! って、俺より先に渡す人って誰だ?」

 A:「だから、貴方には今ちょっと返せそうも無いから、勝手に借金チャラにさせてもらっちゃった!」
 B:「今すぐ返せとは言わない。金が手に入ったら渡せ。勝手にチャラにすんな!」

 A:「私を選んでくれたのに、裏切っちゃってごめんなさい」
 B:「ああ、その通りだ」

 A:「でも私、これからお金には気を付けるから、もっと愛してね」
 B:「いや、”金の切れ目が縁の切れ目”だ」

 と言ってるようなものだ。

 こんな女性に惹かれる男性もいるだろうが、それでいいのかなぁ?


2011.2.16追記
 いわゆる「konozama」ってヤツだよね。